MY☆WORK

東京都青梅市・坂本第二病院勤務 看護師 栗原 尚子さん 看護師 菊池 えい子さん 写真
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看護師 栗原 尚子さん

——褥瘡(じょくそう)が0になったとか。

そうなんです。スタッフのミーティングで、患者さんのためにどうしたらいいかということを、患者さんの身になってみんなで考えた結果、まずは褥瘡をなくそう!ということになったんです。それで、みんなで連絡をとりながら、患者さんをできるだけ動かして、動かして、一生懸命頑張ったんです。そうすると、ほんとに褥瘡0になっちゃったんですよ。
それで面白いのはね、そうやってみんなで一丸となって、頑張っていく過程で、患者さんの表情はよくなってくるし、スタッフ同士の人間関係もよくなってくるし、ほんと、以前とは全然違う病院みたいな感じです。自分で言うのもなんですが、今、この病院に入院されている患者さんは幸せだと思いますよ(笑)。

——どうして看護師に?

実は私、もとは農協職員だったんです。でも、以前から人助けの仕事がしたい!と思っていたのと、周りに勧められたのもあって、この世界に飛び込んだんです。ところが、飛び込んだはいいけど、これがまた重労働で!ほんと、色んなところでやりましたよ。外科も救急もいろいろ。いま69歳なんだけど、この歳まで一生懸命やってきて思うのは、「あー、この仕事やってて良かった。ホント幸せだなー」ってことなんです。だって、60過ぎて患者さんをみてあげられるんですよ。人の命を助けて、感謝までしてもらって。こんなことできるのって本当にありがたいと思うんですよ。ただ、もうちょっと給料がいいほうが、若い人のためになるんじゃないかなぁ。看護師の仕事って、夜勤をたくさんやって、はじめてそれなりにもらえるって感じだからね。私は生きがいになってるからいいけど、いい人にたくさん看護師になってもらうには、そういうこともちゃんと考えてもらわないとネ!

——どちらかというと仕事を優先にされたとか

うーん(笑)。私は家庭に恵まれてたからねぇ。炊事洗濯はあまりしなかったんです。子供が小さい頃は義理の母が、娘が大きくなってからは娘がその辺をうまくやってくれました。だから私は仕事に励むことができたんです。家族には感謝の一言に尽きますよ。本当に。

——今の仕事で大事なことは?

やっぱり一番大事なのは、「言葉」。患者さんを見下げるような言葉は絶対ダメ。お恥ずかしいことに、今度来られた師長さんに、先日初めて「接遇」って言葉を教わったんですが、まさにそれです。患者さんの尊厳を大切にして、優しい言葉をかけてあげるだけで、みな優しい気持ちになれるんですよね。病室に入ったときも、用事のある患者さんだけじゃなく、その周りの方にも、ほんの一言ずつ優しいことばをかけてあげるだけで、患者さんの様子も全然違いますよ。でも、このちょっとしたことも、やってみるとなかなか難しいんですよねぇ(笑)。

——若い方に、メッセージを

私にとって看護師の仕事は「生きがい」。できる限り、ずっとやっていきたいです!若い皆さんも、こんなに素晴らしい職業についたんだから、そういう幸せをたくさん感じて欲しいですね。

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看護師 菊池 えい子さん

——今の仕事を教えて下さい

高齢者を中心とする介護療養病床なので、おむつ交換をしながら部屋もちの仕事をこなし、血圧を測ったり、レクリハで空き缶釣り、色塗りなどのゲームをやったり、食事介助、入浴介助などを中心に行っています。患者さんはほとんどが65歳以上で、100歳以上の方もおられます。

——これまではどういうところで働いてきましたか?

私は埼玉医大の看護学校出身なので、免許を取って2年位はいわゆるお礼奉公をしていました。その後は埼玉の外科系の病院や今と同じく療養病院などにも勤務してきました。

——介護療養の仕事のやりがいは?

介護療養型ではほとんどの患者さんが高齢者で、長期入院される方が圧倒的に多いですが、いつも同じ患者さんを担当できるわけではないんです。部屋の割当ても変わったりもするので、患者さんと理解しあうまでに案外時間がかかったりします。そんな中で、患者さんと徐々にコミュニケーションを深め、あるとき「今日はありがとう」と言ってもらえたりすると、本当に嬉しく思いますし、元気になりますね。
あと、最近では、とにかく退院を強く望んでいた患者さんがいらしたんですが、とても頑張ってリハビリして、晴れて退院され、家に戻ることができたのは、すごく嬉しかったです。

——仕事でも色々気を使われているそうですね

やはり、患者さんの尊厳と親しみを大切にするということには心を配っています。チーム医療がきちんと機能するように、親しくはなってもなれなれしくはせず、敬意を持って応対をすることが、患者さんの尊厳を確保し、自立を促す上でも大事なことだと思っています。また、そうすることで、患者さんがどのスタッフともうまくコミュニケーションを取れるようになるので、チーム医療もうまく機能するのだと思います。

——家庭と仕事についての考えは?

病院の制度としては4週8休+祝日で、残業もないので恵まれている方だと思いますが、やはり看護師は夜勤もある仕事なので、家族の協力が不可欠ですね。体力的にもつらいこともあるので、みんなに助けてもらえるように普段からよく話をしておくことが大事だと思っています。

——仕事上の悩みを抱える全国の看護師さんに一言。

看護師の仕事はつらいことも多いですが、そんなときでもすぐに投げ出さないで、とにかく2、3か月頑張ってみましょう。それでもダメなら、ちゃんと次の仕事を探してから辞めましょうね。生活も大事ですよ!

中村淳院長からのひとこと

今回取材を受けてくれた、栗原さんも菊池さんも、本当に良くやってくれています。人柄もいいし、良く動くし。菊池さんなんて朝から汗かいて走り回ってくれてますよ(笑)。
私は昨年の6月に別の病院から移ってきたんですけど、正直言ってその頃は病院全体が沈んだ感じでね。活気もないし、すれ違ってもあいさつひとつない。そこで、12月に院長になったときに、まず取り組んだのが、とにかくあいさつをしようということ。これは良かった。お金もかからないしね(笑)。去年の冬に別の病院の看護師さんが所用で来られたときに、「みなさんすごくきちんと挨拶されてますね!」って驚いてた。それくらい数ヶ月で雰囲気が変わったんですよ。
あと、病床の稼働率を数字で見えるようにしてスタッフ間で共有し、病院運営への参加意識を高めていったこと、病院の入り口にスタッフ全員の顔写真を貼って協同意識を高めていったこと、院長室に入りやすくするためにドアをいつも開けっ放しにしたことなどは、病院全体に少しはいい効果をもたらしたようですね。実は僕、院長になってから院長用のデスクのいすに一度も座ったことがないんですよ。いつもこのソファ。誰か入ってきたらすぐに横や前に座ってもらって話ができるようにしてるんです。スタッフと同じ目線で話ができるようにね。 あと、僕はスタッフを信頼しているので、細かくああせいこうせいとは言わない。最終的な責任は全て僕が取るし、現場で必要なものは全てすぐに買えるように本部とも交渉するから、積極的に、やりたいようにやって欲しいと思うんですよね。みんなプロですから。ただ、何かあったらそのときにきちんと報告して下さいってことで。
病院は活気が出てきていいんだけど、僕も人間だから朝なんかあいさつが面倒なときもある。ぶすっとして歩いてたら、大きな声であいさつしてくれたりして、おぉ、いかんいかんと(笑)
(談)

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