MY☆WORK

「患者様とスタッフがともに癒される、そんな経験のできる職場です」看護師 鈴木 千里さん(仮名) 看護師 中島 長子さん 福岡県 糟屋郡・栄光会 栄光病院勤務 写真

今回は栄光病院のホスピス病棟で勤務されている鈴木さん(仮名)と看護部長の中島さんにお話を伺っています。
ホスピスだからこその苦労、やりがいなど非常に興味深い内容です!

--では、まず自己紹介をお願いします。

こんにちは、栄光病院のホスピス病棟で勤務しております鈴木と申します。今日は宜しくお願い致します。
学校を卒業後、市内の病院で内科病棟全般に勤務しました。
今の仕事の基礎となる部分だと思っています。その後、在宅介護の仕事に携わりました。そして現在の栄光病院に勤務しています。

--看護師になったきっかけを教えていただけますか?

お世話になった先生に「これからは女性が自立する時代です。将来、専門性のある仕事にむけて勉強しなさい。」という言葉をいただき将来の進路を決めました。

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--栄光病院を選んだきっかけは?

学生の頃、当院の下稲葉康之先生(※注意)の記事を新聞で拝見しました。当時、印象深くいつかはホスピスで仕事がしたいと思いました。しかし、年齢や経験などある程度積んでからの仕事と思っていましたので時機をみて栄光病院へ就職しました。
(※注意)現・栄光病院理事長。設立当初よりホスピスに携わる

--栄光病院での勤務内容は?

ホスピス病棟に勤務しています。

--看護師になってよかった事は?

沢山ありますが、常に多くの方々と出会い、色々な経験をさせていただいていることです。いつも実感することですが、諸先輩や同僚から支えられ多くの人に恵まれていると思います。また、患者様とゆっくり話したり、笑顔で感謝の言葉をいただいた時など嬉しいかぎりです。休みは長期休暇をとって海外に行けますし、今年は北アルプスで楽しい夏休みを過ごしました。

--逆に看護師になって辛かった事はありますか?

ホスピス病棟は、末期癌患者の方おひとりおひとりにあったケアを提供する場です。やはり悲しみや死が身近で、患者様家族としっかり向き合うことが辛くてくじけそうな時もあります。辛くなった時は自分の気持ちにまっすぐ向き合うようにしています。

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--将来やってみたい看護内容はありますか?

今のホスピス病棟の充実や課題を整理し、より良いケアが提供できるようにしたいと思っています。近い将来は、自宅で過ごしたいという患様やご家族の望む在宅ホスピスに携わりたいと思っています。その先は、地域の生活に密着した健康維持や増進のための取り組みとして、地域のお年寄りが元気に暮せる一助を担いたいと考えています。

--転職を考えている看護師さんへ一言お願いします。

転職はとても難しい選択の一つだと思います。ひとりで悩まずに辞めたい理由や、次に何をしたいかなど信頼できる人に沢山相談してみましょう。その上で、いくつかの選択肢がみえてきたら、現実的に通勤や給与などの条件を吟味し優先させることを決めましょう。それから面接を受け転職希望先の人と話をして自分にあう転職先を選んだらいいと思います。必ず希望にあった仕事がありますので、あせらずにゆっくり探すことをおすすめします。

中島看護部長からのひとこと

--では次に、看護部長の中島さんにお話をうかがいます。栄光病院の大きな特色であるホスピスケアでの看護師の役割は?

栄光病院は西日本で始めて、全国では5番目のホスピスとして早くから取り組みを始めていますが、平成17年の病院新築移転時に、25床のホスピスが2病棟、計50床の全国最大規模のホスピスを有する病院となりました。
 キリスト教精神に基づいたケアを提供する病院として、ターミナル期にある患者様に対して、限られた時間を本当にその方らしく過ごしていただくために、スタッフ一同心をこめてケアに当たっています。具体的には、患者様の癌性疼痛を主とする身体的な症状緩和、スピリチュアルケアはもちろんですが、同時に、愛する方を亡くすご家族へのケア、グリーフケアも大切な役目です 。

--栄光病院のもう一つの特色である神経難病センターでの看護師のお仕事は?

現在栄光病院には32床の神経難病の病棟があります。患者様は長期入院の方が多く、徐々に寝たきり状態になり、途中でコミュニケーションがとりにくくなる事もしばしばです。それに関わる看護師としては、たとえコミュニケーションが取れなくなっても、その方の全存在を大切にして丸ごと支えるという姿勢が重要です。中には人工呼吸器をつけたまま在宅に移行する方もいらっしゃいますので、訪問看護ステーションなどの在宅部門との連携が必要になってきます。介護の要素も大きくなってきますし、いわゆる「長期ホスピス」ともいわれるところです。

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--今までの看護師経験の中で、感動したエピソードはありますか?

若い頃、ネパールの国立小児病院で2年ちょっと勤務した経験があります。
ネパールは世界の最貧国の一つで、毎日毎日、貧しさのゆえに小さな子供たちが死んでいくんですね。日本では当然助かるような命がどんどん亡くなっていく。でもそんな中で、子供たちや母親たちと過ごしながら、他人を思いやるとか、そういう素朴な喜びとか悲しみとかを共に感じながら、とても大変でしたけど、こころが豊かにされた経験があります。そのときに与えられた経験が、現在の看護師としての自分の基本になっているような気がします。それまでは、大学病院で5年間勤務してそれなりに勉強もできていたのですが、その当時の大学病院での特徴でもあった、スパゲッティー症候群(体中にチュ―ブやセンサーがとりつけられた重症者)などに疑問を抱き始めていました。そんな時にネパールに行く機会が与えられました。はじめは言葉がわからなくて苦労しましたが、看護技術は万国共通ですから、このときはじめて、看護師という職業はいいなあと感じました 。

--先輩看護師として、若い看護師さんに一言お願いします。

管理職になってから特に嬉しいと感じることがあります。それは例えば、新卒の看護師さんたちは、どなたも4月当初は希望に燃えて入ってこられますが、3ヶ月くらいするととても沈んだ表情になってくることがあります。少しずつプリセプターの役割が変化する頃ですが、この時期、誰もが自己不全感や自信喪失を経験し、真面目な方ほど自己評価が低く、「もしかしたら、自分は看護師には向かないのでは」などと考える頃です。
回りも気を遣い、見守りながら自己成長を促しますが、そんな方たちが半年経ち、一年経ちするうちにとても良い表情になって、声を掛けると、「頑張ってます!」なんて元気な返事が返ってきて、とても嬉しくなります。新卒の方でなくとも、看護の現場では日々いろいろなことが起きますから、苦労しているスタッフに声掛けをしながら、どんどん成長していく姿を見ると本当にこころから嬉しくなります。
 若い看護師さんへのアドバイスとしては、「3・3・3」とよく言われますが、3日、3ヶ月、3年といった節目をしっかりと乗り切る意思が必要です。医療の現場では、患者さまやご家族から感謝されることばかりではなく、多重課題が複合的に起きますから、最初の三日頑張ったら、その体験を無駄にしないためにも、3ヶ月頑張ってみる。そして3ヶ月頑張れたら、その体験を無駄にしないために、更に3年間は頑張ってみるというように、すぐに諦めずに頑張ってもらいたいなあと思っています。「石の上にも三年」といいますから。

--では、栄光病院・看護部のアピールをお願いします。

私たちの病院はキリスト教精神に基づいた、「患者様も職員もともに癒し癒される医療」を目指しています。わかりやすく言いますと、私どもスタッフが患者様に医療を提供することにより患者様が癒され、そのことを通して私どもスタッフも癒しが与えられる、そういった関係を大切にしたいと考えています。現実的には非常に忙しく、思いに任せないことも多々ありますが、根底にはそれがあって、基本的な「人としての関わり」を大切にするということです。
 看護部の理念を反映したキャッチフレーズは「あたたかい笑顔と確かな技術」です。
教育面でもいろいろな取り組みをしています。まず新卒の方には2年プログラムのプリセプターシップで対応していますし、既卒の入職の方にもアソシエートナースがついて指導にあたっています。当院は特色のある病棟が多く、なかなかクリニカルラダーがすっきりといきませんが、目下構築中です。看護部全体の研修会をはじめ、副主任研修会、管理者研修会といった院内研修もいわゆる屋根瓦方式で毎月行っていますし、院外研修参加や部署・委員会主導の勉強会も活発に行っています。今年からは、これまでの看護部研究発表会を、病院全体のTQMに連動させて行います。
 以上のような基本的な姿勢や取り組みを礎に、昨年は「病院機能評価のVer5」を、また今年は「緩和ケア病棟付加機能評価」をそれぞれクリアしました。また当初から「7:1看護基準」を導入し、常にケアの質の向上を心掛けています。

--最後に

この記事をお読みいただいた看護師さんたちと、是非一緒に働けることを楽しみにしています。
(談)

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